ひと昔前までは、サラリーマンの生涯収入3億円とか言われてたと思うのですが、バブル崩壊を経て、給料下がっている現在、生涯収入っていくらくらいなのでしょうか。
気になったので、少し調べてみました。
同じように興味ある方、最後までご覧いただけるとうれしいです。
早速、令和Z世代の生涯年収公開
基にした資料は、平成29年分民間給与実態統計調査結果について。
生涯は、大卒の23歳から64歳までの42年間として計算していきます。
平成29年分の給与総額平均が432万2千円。
仮に平均給与をもらい続けられたと仮定してみると、42年×432万2千円=1億8152万4千円。
1億8152万4千円 !!
あれ、生涯年収って3億円なんじゃ・・・、2億円にも達してないって。。。
平成時代の最高平均年収は、平成9年の467万円です。
その額だと、1億9614万円。やはり3億円には程遠いです。
この数字は、正規雇用・非正規雇用、男性・女性すべての平均なので、次はセグメント別にみていきましょう。
セグメント別の生涯年収
1億8152万4千円 という数字は、正規・非正規、男性・女性、事業所規模すべての平均となってます。
では、セグメントごとに計算するとどうなるのでしょうか。
計算してみました!
男性・女性×正規・非正規
セグメント | 平均年収 | 生涯年収(42年分) |
---|---|---|
男性・正規 | 547万5千円 | 2億2995万円 |
男性・ 非正規 | 229万4千円 | 9634万8千円 |
女性・正規 | 376万6千円 | 1億5817万2千円 |
女性・非正規 | 150万8千円 | 6333万6千円 |
男性と女性でかなり違うのが分かります。
残念ながら、日本はまだまだ男性が優遇されている状況かなと思います。
また、正規雇用、非正規雇用の差も歴然です。
平均値がすべてを表しているとは思いませんが、この差はやばいと思います。日本では正規雇用がかなり優遇されていると言えます。
※
正規雇用⇒役員、青色事業専従者及び非正規を除く給与所得者をいう。
非正規⇒パートタイマー、アルバイト、派遣社員、契約社員、嘱託等をいう。
男性正規雇用×株式会社(資本金階級別)
セグメント | 平均年収 | 生涯年収(42年分) |
---|---|---|
個人 | 357万3千円 | 1億5006万6千円 |
資本金2000万円未満 | 422万9千円 | 1億7761万8千円 |
資本金2000万円以上 | 465万8千円 | 1億9563万6千円 |
資本金5000万円以上 | 501万3千円 | 2億1054万6千円 |
資本金1億円以上 | 581万5千円 | 2億4423万円 |
資本金10億円以上 | 739万9千円 | 3億1075万8千円 |
その他の法人 | 521万4千円 | 2億1898万8千円 |
大企業つええええええ!ちなみに資本金10億円以上の株式会社は、全国に5000社程度くらいしかありません。
ここのセグメントの生涯年収が高いのは、年収高い人がぞろぞろいるので、平均をごっそり上げてしまっているためです。
つまり、これらの情報から言えることとすると、男性正規雇用で、資本金10億円以上の株式会社でようやく生涯年収3億円を突破することができます。
3億円がサラリーマンの平均年収だって、だれが言い出したのでしょうかね。バブル時代の名残ですね。
生涯年収3億円をどうやって今の時代稼ぐか
- 大企業に就職し、ヘマすることなく、順当に平均的な出世コースを目指す。
- サラリーマンとしていきつつ、副業をして、高所得を目指す。
- 一発逆転、企業して経営者として、収益をあげれるビジネスをぶん回す。
- (稼ぐとは違うけど一応)玉の輿を狙う。
思いついたら、今後も追記していきたいと思いますが、今のこの右肩下がりのご時世で狙えるのはこういったところかなと思います。
個人的には、大企業は安泰というのも昔の話で、潰れるときは潰れるし、リストラの対象になることもなかなか自分の努力によっては回避できないリスクが大きいのではないかなと思います。
一方で、微妙なオーナー会社の中小企業に勤めていても、いつ潰れるかわからないし、大手に吸収されそうだし、給料も上がらなそうだし。そういう会社に勤めている場合は、とっとと転職をすることをおすすめしますね。
正社員じゃないって方は、収入面で不安定になりがちなので、あのリクルートが運営している、就職Shopを利用して、正社員転職を目指してみてください。
とはいえ、結局のところ、自分自身でお金を稼ぐ仕組みを作ることができるというのが、この右肩下がりのご時世でも、生涯年収3億円を目指せる、可能性が高い道なのではないかと。
じゃあなにするんだっていう話ですが、焦った挙げ句、胡散臭い話の『投資話、ネズミ講、マルチ商法』にハマってしまったら最後、生涯収入3億なんて夢のまた夢、借金地獄の自己破産に未来まで見えます。
おちついて、できる範囲から、副業始めてみるのがいいですね。
例えば、ブログ書いたり、余剰資金で株式投資やってみたり。
まとめ
正規・非正規、男性・女性、事業所規模すべて含めて、生涯年収は 1億8152万4千円でした。
男性正規雇用だけにしぼれば、2億2995万円、これに退職金が追加されるので、だいたい1000万くらいだとして2億4千万。
ひと昔前なら、2億5千万くらいが生涯年収で、サラリーマンの年収3億円というのは、上場企業の男性正規雇用の生涯年収だったのではないでしょうか。
年収は年々低下傾向なので、生涯年収3億円を達成できるのは、本当にごくわずかな人、だいたいは2億円くらいじゃないかと予想されます。
その2億すら、怪しい気配を感じますけどね。。。
人生計画するときは、2億円くらいで考えたほうがいいかもしれません。
といいますか、時間あるなら、自分の年収、会社の今後の状況、キャリアプランを考えて、生涯年収算定して、それをベースに人生設計したほうが確実です。