ネット上の書き込みや、リアルでの友達の発言を踏まえると、多くの女性が「専業主婦羨ましい!!!」「結婚したら専業主婦になりたい!!!」と感じているかと思います。
もちろん、一部のキャリアを大事にしたい人、仕事に生きがいを感じいている人は、羨ましいとは思っていないとは思いますが、多数派は状況が許すなら専業主婦になりたいと思っているのではないでしょうか。
悠々自適に家事に取り組み、時にランチやアフタヌーンティーを楽しみ、なんのストレスもなく日々を送る。考えるだけでも、最高な暮らしだなあと思います。
ですが、そうした「THE・専業主婦」の地位を獲得するのは、今の世の中かなり厳しいと言わざるを得ませんし、人生上のリスクも存在すると思われます。この記事では、そうした「専業主婦」をとりまく環境の変化や、「THE・専業主婦」のリスクについて、まとめていきたいと思います。
冷静に落ち着いて現実をみたくなった方、是非最後までごらんくださいませ。
- 専業主婦になりたい・羨ましいと思うのは、ストレスない生活を送ることができるから。
- 趣味や家庭に時間を使うことができ、ゆとりある精神的に安定した暮らしは皆が望んでいること。
- 『専業主婦』をさせてくれる(できるような)稼ぎをしている男性は、なかなかに少ない。
- 専業主婦をしているときも、他の専業主婦からのマウントとりバトルにさらされたり。
- 専業主婦させてくれる高所得夫は、家庭を顧みない行動をとることが多い。
- 専業主婦の道もかなりの茨の道である。
【専業主婦になりたい・羨ましい】って思うのはなぜ?
専業主婦になること、実はちょっぴり(いや、かなり!)羨ましいですよね?羨ましいポイントとしては、
- 家庭(子育て)に専念できる時間的余裕をもてる
- 趣味に費やす時間的余裕をもてる
- お金を稼ぐときに通常発生するストレスを受けなくてよい
めっちゃいいですよね。寿命が通常の人より30年は長くなりそうな生活です。
家庭(子育て)に専念できる時間的余裕をもてる
家庭に専念できるというのは、憧れの的ですよね。子供がいるいないで変わってくると思うのですが、子供がいない家庭の専業主婦は、家庭に時間をかけることができますよね。より豊かに暮らすための工夫をこらす時間もしっかりとることができます。
子育てがあると、自分の時間はほとんど無くなりますが、子供の育児・教育といった、共働き世帯であればできないことを出来るというのは、生物としてちゃんと責務を果たしているというそんな自負感を育ててくれるでしょう。
趣味に費やす時間的余裕をもてる
ほとんど多くの人は、仕事で金を稼ぐことに一生懸命にならなくてはイケナイので、趣味に費やす時間なんてほとんどありません。
ところが、専業主婦には自由時間ががっつりありますので、趣味に費やしたり、ランチ会をしたり、アフタヌーンティを飲んだり、そういったゆとりある時間を過ごすことができます。めっちゃくちゃ羨ましいですよね。
お金を稼ぐときに通常発生するストレスを受けなくてよい
一般の階級の労働者は、お金を稼ぐことで、多大なストレスを受けます。「ノルマ」「クレーム」「残業」「クソ上司の相手」「後輩の面倒」やらなんやら、寿命縮めて金稼いでるといっても過言ではありません。
ですが、専業主婦はそういったストレスとは無縁の生活を送ることができるので、かなりメンタル的にはおちついて生活することができるのではないでしょうか。
こうした仕事上のストレスからの解放は、労働者であればだれもが願っていることと言っても過言ではないので、そのみんなが羨むストレスフリーな生活を手に入れることができた専業主婦は、やはり憧れの的となります。
忙しい日々の中での「理想の暮らし」への憧れ
現代社会においては、お金を稼ぐために割とストレスフルな生活をしなくてはいけません。そりゃーできることなら、自分の好きな趣味に時間を使い、子どもたちに愛情をもって長い時間を注ぎ込み、そういうことに時間を費やしたいです。
ですが、現実そうはいってられないので、「専業主婦」というそのステータスを手に入れた方々を羨んでしまいますよね。
専業主婦はホントに羨ましい?専業主婦になりたい人に知っておいてほしいこと
と、ここまで、「専業主婦」は羨ましいよねー。というスタンスでお話させて頂きましたが、実際そんな生活を送ることができるのでしょうか。「専業主婦」をさせてあげられるだけの金銭的余裕を作れる男性はどの程度いるのでしょうか。ちょっとそのあたりまとめていきたいと思います。
メディアが描く専業主婦像と現実のギャップ
テレビや雑誌、SNS上でみかける『専業主婦』のイメージは、ぶっちゃけていうと、『専業主婦』のなかでもかなり上位層です。あれを見て、『専業主婦』ってあんなくらしできるんだー、と理想化してしまうと、よくありません。
あとで金銭的な部分を書いていきますが、欲しいもの買ってー、ブランド物いっぱい持っててー、みたいな生活は夢のまた夢です。
専業主婦を実現できる旦那の給料はどのくらい?
総務省の2022年家計調査によると、2人世帯における平均的な消費支出は下記の通りとなっています。
項目 | 金額 |
---|---|
消費支出 | 255,318 |
食料 | 67,573 |
住居 | 19,294 |
光熱・水道 | 22,037 |
家具・家事用品 | 10,840 |
被服及び履物 | 6,820 |
保健医療 | 14,895 |
交通・通信 | 34,348 |
教育 | 413 |
教養娯楽 | 23,118 |
その他の消費支出 | 55,981 |
手取り26万円を手に入れるためには、額面では33万円程度必要となり、年収ベースにすると396万円となります。2023年の賃金構造基本統計調査の速報値によれば、一般労働者の平均賃金は月31万8300円、年収ベースにすると382万円。
平均より少し上の給料があれば、どうにかこうにか専業主婦にさせることはできそうです。
って、そんなわけあるかーーーい!!!!!!!!!!!!!!
総務省の2022年家計調査も、全国平均なので、例えば住居費19,294円/月とか、大都市圏だったらまず無理な金額設定になっています。現実問題として、手取り40万円程度、額面で約52万円/月、年収ベースで624万円くらいが、ギリギリ専業主婦にさせることができる最低ラインでしょう。
年収600万円を超える男性は、令和4年国税庁民間給与実態統計調査結果によると、33.4%います。なーんだ結構いるじゃん、ギリギリの生活でもいいから、『専業主婦』になりたいわあ。と思ったそこのあなた。これ、全年齢の男性なんです。20代、30代の年収600万円超えはかなり絞られますし、さらにそのうえ、未婚状態の人はこれまたさらに絞られます。なかなか巡り会えないのが現実です。
『THE・専業主婦』が狙える旦那の給料はどのくらい?
メディアやSNSで取りあげられる、ブランドを好きに買ってー、遊んでくらしてー、ホントに自由きままーっていう『THE・専業主婦』ができるのは、年収1億を目安にしたらいいのかなと思います。どんくらいの水準の買い物をしていきたいかによりますが、年収1億あれば、値札気にせずある程度のものは買うことができるのではないでしょうか?
とはいっても、やはりそのクラスになると、同じ水準の『THE・専業主婦』との熾烈なマウント取り合戦が繰り広げられそうで、
ホントに【専業主婦になりたい?】羨ましいとは思えない現実
専業主婦は、確かに自由気ままな生活を送ることができそうで、羨ましいと思いますが、その反面冷静に考えれば、そうでもないなあと思うことが多々あります。いくつか紹介していきますね。
社会的な孤立感との向き合い方
『専業主婦』は、職場のコミュニティーから離れることにより、孤立感を感じることがあります。子なし専業主婦であれば、社会的な貢献を一切していない状態というのは、メンタルにくることがあるようです。もちろん、同じ専業主婦仲間ができればいいですが、後述の通り、マウント取り合いみたいなことになって、それはそれでメンタルに来るかもしれません。
そうした孤立感を回避するために、地域の活動に参加したり、趣味のグループに加わったり、オンラインコミュニティーで交流を持つなど、積極的に社会的な繋がりを築くことが、メンタルの安定のために必要となるでしょう。そこでも、『専業主婦』特有の、自慢話やマウント取ってしまうといった、やらかしをしてしまってハブられる可能性もありますけどね。
旦那のクソ旦那化をある程度許容しないといけない
『専業主婦』は、旦那から『養ってやってる感』をだされる可能性が非常に高いです。そうした感じを一切ださないでいられる聖人君子はいないと思って差し支えありません。『養ってやってる感』の結果、お小遣いを制限されたり、浪費に関して、ネチネチと文句を言ってくる可能性があります。
当然、離婚してやる!と思うかもしれませんが、『キャリア断絶による再就職の困難』が待ち受けてます。一度、『専業主婦』として、仕事から離れてしまうと、なかなか再就職が難しいようです。もちろん仕事を選ばなえければ働くことはできるかもしれませんが、生活水準を大幅に下げないといけないのはかなりきついものがあります。
旦那側もそれをわかっているので、離婚されない。というかできないと思って、愛人を作るなんてゆるいほうで、隠し子・別家庭、そういったことを余裕でやります。そうした、女遊びというか、もはや遊び通りこして、普通に家庭が何個もあるみたいな状態を、許容する必要があるかもしれません。
子あり専業主婦のワンオペによるメンタルブレイク
これは専業主婦に限らず、子育てしているママさんみんなに共通しているかもしれませんが、特に専業主婦での子育てはきついと言われています。言葉が通じない赤ちゃんの面倒をみるのはかなりのストレスですし、会話を全然できないというのも、かなりつらいものがあるでしょう。
《まとめ》【専業主婦羨ましい】専業主婦になりたい人へ送る厳しい現実
この記事をまとめると。
- 【専業主婦になりたい・羨ましい】って思うのはなぜ?
- 自分のこと(趣味など)に時間を費やすことができる生活を送れるから
- 仕事のストレスにさらされずに済むから
- 専業主婦はホントに羨ましい?専業主婦になりたい人に知っておいてほしいこと
- 専業主婦をできるだけのお金を稼いでくれる旦那を捕まえるのは相当むずかしい。
- メディアが作る、なんでもすきなものかってー!豪華な家ー!というのは夢のまた夢。
- ホントに【専業主婦になりたい?】羨ましいとは思えない現実
- 専業主婦は社会からの孤立感が強く、メンタルブレイクの原因となる。
- 離婚しようにも、稼げる能力を失ってるので、ふんぎりがつかない。
- そのことを旦那はわかっているので、女遊びに励んだり、夜遊び楽しんだりすることが多い
- 子育てしている専業主婦は、大人との会話がなさすぎて、メンタルブレイクの原因となる。
『専業主婦』というのは、日本ではかなり難しくなってきているのと、『専業主婦』になったあとも、旦那のクソ化にある程度耐えなくてはいけません。それを思うと、キャリアを捨てずに、働き続けるほうが、いいのかもしれませんね。