イラストだと可愛く書かれることが多い鯨ですが、実物はかなり大きいことはご存知だと思います。
人間なんぞ、一口で食べることもできてしまう大きさです。
それ故、クジラが怖いといった意見も、Web上で散見されます。
クジラが怖いと感じる原因について解説するとともに、海洋恐怖症との関連についても説明していきます。
クジラが怖い:なぜ私たちはクジラを怖いと感じるのか
クジラの巨大なサイズとその影響
クジラが怖いと感じる一番の理由は、その圧倒的な大きさにあると言えます。
地球上で最大の生物であるクジラ、特にシロナガスクジラの体長は平均で25〜26メートルにも達します。
この大きさは、N700系新幹線の中間車1両分とほぼ同じサイズで、170センチの人間15人分に相当します。
この巨大さは、人々に深い印象を残し、圧倒的な存在感で恐怖感を引き起こすこと間違いありません。
また、全長だけでなく、口の大きさにも着目してみましょう。
くじらは、上あごと下あごが軟骨でしか繋がってない構造をしているため、口を大きくあけることができ、直径10メートル近く開けることができます。
テレビで、狩りをするクジラの映像みたことないでしょうか?あのときの魚の群れを一網打尽に平らげてしまう姿が印象に残っていると、より恐怖を感じるのではないでしょうか。
クジラの歯もかなり大きく、例えば、マッコウクジラの一本の歯の重量は約1kgで、人間の歯の重量の250倍にもなります。
クジラの鳴き声も怖さの要因か?
クジラは数百キロ離れた仲間どおし、鳴き声でコミュニケーションをとっている可能性が示唆されており、その鳴き声は、周波数を操り、まるで喋っているかのような声に聞こえます。
知性があるということが伺えるので、自分の知らない言語を喋る相手に少しばかりの恐怖を抱くのと同じように、クジラに対しても恐怖をいだいてしまうのではないかと考えられます。
海洋恐怖症とクジラへの恐怖の関係
クジラへの恐怖は、海洋恐怖症と密接に関連しているといえます。
海洋恐怖症とは、海や海洋生物の写真、イラスト、映像を見た際に、身体的・精神的な苦痛を感じる不安障害の一つです。海の広大さに対する恐怖や不安からくるもので、またクジラをはじめとする巨大な生物が生息しているということがこれを助長すると考えられます。
このように、クジラの圧倒的な大きさや特徴は、人々に深い恐怖を与える原因となっています。海洋恐怖症を持つ人々にとって、クジラはその恐怖を体現する存在であり、その巨大さと不思議な生態は、人々の想像力を刺激し、恐れを増幅させているといえます。
実際に鯨を怖いと感じている方の意見
やはり、でっかさと声がなかなかの恐怖を感じさせるようですね。
クジラが怖いのまとめ
鯨に対する恐怖心は、姿(特にその巨大さ)と声などの要素によって出来上がっていると考えられます。
克服するのはなかなか難しそうですよね。鯨の鳴き声の研究が進み、なに話しているかが分かればすこしは恐怖心が和らぐかもですが。。。
でも、まあ、実物にはそうそう会えるものではないですし。映像や写真を回避することを心がけるとよいかなと思います。