南極大陸に生息している皇帝ペンギン(別名:エンペラーペンギン)のオスは、断食する期間が存在します。
なんで断食するのか、またその季節はいつなのか、期間について、解説していきます。
ぜひ最後まで読んでくださいまし!
コウテイペンギン(オスのみ)の断食の不思議
結論から言ってしまえば、コウテイペンギンが断食する理由は、【卵を温めるため(抱卵)及びヒナを育てるため(育雛)】です。
コウテイペンギンは、ペンギン界でも特殊な抱卵行動をとります。
他のペンギンが、オスメス交代で抱卵を行うのに対して、コウテイペンギンはオスだけが抱卵行動を取ります。
また、ヒナが孵った後も、しばらくの間はオスが面倒をみます。その間のヒナの食事は、オスの食道からの分泌物(ペンギンミルク)になります。絶食もしている上に、子供に食事も与えなくてはいけないので、かなりしんどそうですね。。。
その様子がこちらです。
抱卵行動を取る間、また孵化してもメスが返ってくるまでの間は、断食状態にあるのがコウテイペンギンのオスの習性です。
コウテイペンギンのオスの断食期間は?
110~120日前後は断食の状態が続くと言われてます。
実に4ヶ月近く、食べずじまいということで、オスの体重は40%以上減少してしまうようです。
抱卵期間は65日前後とされており、その間はずっと立ちっぱなしで、足の間に卵をのせ、卵と氷が接触しないようにしながら、温め続けるということをします。
孵化後も、メスが返ってくるまでの間は断食状態が続き、ようやくメスが返ってくると、ヒナをメスに預け、オス自身も狩りにでかけます。
4ヶ月の断食の後に、自分の食料確保に自分自身で向かわなくてはいけないなんて、絶望しますね。
コウテイペンギンのオスが断食する季節は?
卵をメスが産んでから、4ヶ月ということになります。
5月上旬にメスが卵を生むので、5月~8月が絶食する時期となります。
なんだ夏じゃないか!と思ったかもしれませんが、コウテイペンギンが生息しているのは【南極大陸】なので、季節が北半球の日本とは逆で、つまりは真冬です。
そんなこんなで、コウテイペンギンは、「世界でもっとも過酷な子育てをする鳥」との異名がつけられてしまいました。
なんで、そんな時期に?というのは、解明しきれてはいないものの、おそらく、ヒナが孵り、食べざかりのころに餌となる魚が豊富に海にある時期と被せたのではないか。とされています。
コウテイペンギンが絶食する理由まとめ
コウテイペンギンが絶食する理由は、卵を孵化させるための抱卵行動と、孵化したヒナを育てるための育雛行動が理由であり、他のペンギンはオスメス交代で育てるのに対して、コウテイペンギンはオスだけが、抱卵行動と育雛行動するため、断食せざるを得ない状況になるから。です!!!
コウテイペンギンと聞くと、亭主関白感がでてますけど、完全にメスの尻にしかれてますね。カカアデンカペンギンに改名する日も近いかも笑